昨年の夏くらいから,「人に薦められるがままに本を読もうキャンペーン」を実施中.同じ院生室の住人SKRくんが薦められたラッシュライフを皮切りにオーデュボンの祈り,重力ピエロ,死神の精度を読み終えた.
ラッシュライフは後半でそれぞれのストーリーがビシバシとパズルの中に納まっていくようなワクワク感があったり,オーデュボンの祈りも後半からのカカシにまつわる謎が少しずつ明らかになっていくドキドキ感が良かった.
ただ,その期待があまりに強すぎたせいか,重力ピエロは,山という山がなく,想像通りに終わってしまったのが少し残念だった.決して,面白くないわけではないのかもしれないけれど,「本のページ数が残り少なくなってくるワクワク感」に期待しすぎたせいで,拍子抜けした.
死神の精度は死神にまつわるショートストーリーが並べられている.「きっとどこかでつながるんでしょ?ねぇ,つながるんでしょ!」とやはり強い期待を寄せながら読んでいたため,後半で気づく全体の時間の流れにハッとする.でも,「ですよねー」止まり.面白い,面白いんだが期待が大きすぎてゾワッとくるところまでに満たない.
そういう意味では,同じくSKRくんから借りた「殺戮にいたる病(我孫子 武丸)」は読み終えた瞬間に,何が起こったのかがわからなくなり,その数秒後にようやく理解し,ゾワゾワッと来る感じがたまらなかった.
ミステリー面白さに目覚めてきた.
2010年1月31日日曜日
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